すると、税率30%として、3万円を節税できる計算になります。ということは、10万円を払って、3万円を取り戻したということにすぎません。
つまり、差額の7万円を損しているだけです。
この節の最初に話したエピソードも、社長は2万円のごはんを経費でご馳走してくれましたが、3割の6000円の税金分を引いても、結局は1万4千円払っているのです。「社長! 割り勘にしたら1万円で済みましたよ!」
本当に仕事で必要な経費なら、払って当たり前です。
その支払いをすることで、回りまわって、仕事の収入が増えるわけですからね。
でも、仕事に必要もないものにまで経費を払うなんて、こんなバカなやり方はありませんよね。
もちろん、ご馳走してくれた社長はバカではなく、「神」なんですけどね!
控除にも同じことが言えます。
病気を治すのに医療費を払って医療費控除を申告するのは、当然OK。
だけど、控除になるからといって、元気なのに病院に通いまくるのはNG!
■ポイント欲しさに損することも…。「ポイ活」に注意!
また、同じような話は、節税に限らずよくあります。
よくある例として挙げられるのが「ポイ活」です。
楽天やアマゾン、街のお店などで買い物をしたり、クレジットカードやスマホ決済などを使ったりすると、ポイントがもらえますよね。
楽天ポイントとか、Tポイントとか、Pontaポイントとか、いろいろありすぎてもはやよくわからない状態になっています。