ラグビーの第59回全国大学選手権は25日に東京・秩父宮ラグビー場と大阪・ヨドコウ桜スタジアムで準々決勝4試合が行われ、帝京大学(関東対抗戦1位)、東海大学(関東リーグ戦1位)、明治大学(関東対抗戦2位)、京都産業大学(関西1位)のA~Dシード4校が初登場する。昨年度に4大会ぶり10度目の優勝を果たした帝京大学が再び連覇を果たすのか、あるいは2大会前の天理大学のように新たな王者が再び誕生するか。それとも、第55回優勝の明治大学や第56回優勝の早稲田大学が王座に返り咲くのだろうか。各チームの今季の戦いぶりを準々決勝のカードごとに振り返りたい。
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■帝京大学―同志社大学(14時、秩父宮)
帝京大学は今季の関東大学対抗戦グループを全勝で制した。シーズン序盤は筑波大学に前半リードされるなど苦しむ場面もあったが、早稲田大学を49-17で下すと、全勝同士の対決となった明治大学戦も29-13と快勝した。
対抗戦7試合での総トライ数は8チーム中トップの67で2位の明治の55を大きく引き離す。一方、許したトライは計8で唯一の1桁と、攻守ともに抜きん出ていた。反則数も早稲田と並んで最小タイ。WTB小村真也が12トライを挙げて対抗戦のトライ王となり、フッカーの江良颯が10トライで2位と、FW、バックスのバランスが取れたチームだ。
一方、同志社大学(関西3位)はここまで苦しいシーズンを送ってきた。初戦で立命館大学に敗北。リーグ戦中盤にも京都産業大学などに3連敗して大学選手権出場の可能性が潰えたかにも思えた。しかし、最終節の天理大学戦で4トライ以上を奪ってボーナスポイントを獲得したうえで47-19と快勝。出場権を争っていた他の2校の結果により、大学選手権出場を決めた。
大学選手権の3回戦は福岡工業大学(九州1位)に62-17で勝利。福岡工業大学は1回戦で八戸学院大学(北海道・東北地区代表)、2回戦でIPU環太平洋大学(東海・北陸・中国・四国地区代表)を下して勝ち上がり、第4回以来の関西代表校からの勝利を狙ったが及ばなかった。