■筑波大学―東海大学(12時10分、ヨドコウ桜)
2大会ぶり出場の筑波大学(関東対抗戦5位)は準優勝した第51回以来の年越しを狙う。対抗戦では3勝4敗だったが、帝京大学戦で前半リードしたほか、明治大学戦も後半一度は同点に追いつき、早稲田大学戦も後半だけなら17-0と上回っており、飛躍できる素地はある。
大学選手権の3回戦では2大会前の大学王者、天理大学(関西2位)に50-22で快勝した。対抗戦では1試合平均5トライの攻撃力が、この試合では序盤からボールを展開してトライを重ねた。後半に一時9点差に追い上げられたが、FWとバックスがそれぞれ2トライずつを加えて計8トライを挙げた。
東海大学は関東大学リーグ戦グループの初戦で2部から昇格したばかりの東洋大学に思わぬ敗戦。しかし、その後は全勝(大東文化大学戦の不戦勝1あり)で、終わってみればリーグ戦を5年連続で制した。リーグ戦2位の流通経済大学を52-26、4位の日本大学は67-5と寄せ付けなかった。フランカーのレキマ・ナサミラはチームの7試合中6試合出場でリーグ戦最多の10トライを奪い、WTB照屋林治郎は2位タイの7トライと攻撃力がある。
■早稲田大学―明治大学(11時30分、秩父宮)
12月4日の対抗戦での対戦から3週間で両校が再び相まみえることになった。早明戦では明治大学が35-21で勝利。前半2分、9分と立ち上がりにキャプテンで東京オリンピック代表だったWTB石田吉平らが連続トライを奪い、25分にもトライを加えて、21-0と主導権を握った。早稲田大学は前半終了間際と後半25分に2度7点差に迫ったものの、ラインアウトでミスが続き、ボールを保持してもここぞというところでの決定力を欠いて追いつけない。
明治は決してリードを許すことなく終盤のトライで突き放した。ゴールキッカーのCTB廣瀬雄也は対抗戦での成功率がキック総数2桁以上の選手の中では2位の91%。早明戦では難しい位置からのものも含めて5本すべてを成功させた。
早明戦に敗れて対抗戦3位となった早稲田は大学選手権では3回戦から出場し、今季のリーグ戦の台風の目となった東洋大学(関東リーグ戦3位)と対戦した。早明戦に続いてキャプテンのフランカー相良昌彦が欠場した早稲田は、スクラムやラインアウトというセットプレーで劣勢となり、7-12と先行されて折り返した。早稲田は対抗戦の帝京大学戦、早慶戦、早明戦でも前半にリードを許して、うち2試合で敗戦。この試合でも後半さらに12点差に離されたが、CTB吉村紘とWTB槇瑛人の連続トライなどでひっくり返し、最後は34-19で逆転勝ちを収めている。