来年3月に開催されるWBC。大谷翔平(エンゼルス)、ダルビッシュ有(パドレス)、鈴木誠也(カブス)がメジャーから参戦の意思を表明しているほか、山本由伸(オリックス)、佐々木朗希(ロッテ)、今永昇太(DeNA)、戸郷翔征(巨人)、甲斐拓也(ソフトバンク)、村上宗隆(ヤクルト)、源田壮亮(西武)、牧秀悟(DeNA)、近藤健介(ソフトバンク)の9選出もメンバー入りが確実となった。
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今年11月に行われた豪州との強化試合では、阪神から湯浅京己、中野拓夢、佐藤輝明、近本光司の4選手が選ばれた。これはチーム別で最多の5選手が選出されたヤクルトに次いで多い人数だったが、WBC本戦ではメンバーが一気に減る可能性がある。
スポーツ紙デスクは、こう語る。
「鈴木誠也が入ることで、佐藤輝明は落選濃厚です。長打力は大きな魅力だが確実性が低いのがネック。潜在能力を考えれば、侍ジャパンでクリーンアップを打てる和製大砲ですがまだまだ物足りない。中野も来年は岡田彰布監督の方針で二塁にコンバートされる可能性が高い。二塁と遊撃の2つのポジションを守ることができるとも捉えられるが、遊撃手で坂本勇人(巨人)や今宮健太(ソフトバンク)と比べると総合力で落ちる。近本はメンバー入りの当落線上ですね。柳田悠岐(ソフトバンク)、西川龍馬(広島)、塩見泰隆(ヤクルト)との争いになる。長打力は見劣りするが、俊足とミート能力の高さは国際試合でも大きな武器になるでしょう。あとは栗山英樹監督がどういう判断を下すか」
WBC本大会で野手陣から選出がゼロになる可能性がある一方、投手陣でメンバー入りの可能性が高いのが湯浅だ。今季は59試合登板で2勝3敗43ホールド、防御率1.09と大ブレークし、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。独立リーグ出身で投手タイトルを獲得は史上初の快挙だった。150キロを超える直球と落差の大きいフォークで三振奪取能力が高く、走者を背負っても強気に攻めるメンタルは国際舞台向きだ。侍ジャパンのセットアッパーは西武の平良海馬が来季から先発転向で調整に専念するため、WBCを出場辞退の意向を明かしている。守護神候補でもある湯浅が選出される可能性は高いだろう。