保護猫カフェにいた時は表情も固かった(提供)
保護猫カフェにいた時は表情も固かった(提供)

 ウイスキーはフロアに降りることができず、“ビビり組”の他の保護たちと一緒に少し離れたところに隠れていました。覗いてみると、とにかく怯えて、生気もあまりない感じで。

 でも、妹猫と共に保護されたなら、離れ離れにするのも可哀そうだし、家族と相談して「一緒に迎えよう」ということにしたんです。

 保護猫カフェでは“猫をかぶっていた”のでしょうか、家に迎えてしばらくすると、ウイスキーは生き生きとして、シャンパンと日夜、ばたばた運動会を繰り広げました。

家に来てからは表情がイキイキ、活動的に大変身(提供)
家に来てからは表情がイキイキ、活動的に大変身(提供)

 シニアの先住猫たちが驚かないように、2段ケージを買い、家族が寝る夜11時に、「ハウス」といって入れるようにしました。毎日そうしていると、ウイスキーたちは同じ時刻に自らケージに入るようになったのです。

「おしゃれキャット」を夢中で観る2匹(提供)
「おしゃれキャット」を夢中で観る2匹(提供)

■私のせいで、まさかの大けが

 ところがそのお気に入りのケージで、2年前の6月、ウイスキーがけがをしました。いえ、私の不注意でけがをさせてしまったのです。

 普段ケージの上段のドアは閉めたまま、出入りは1階のドアからしていたのですが、たまたま私が上段のドアを開けたら、中にいたウイスキーが飛び降りようとして。その瞬間、左の後ろ足がケージの(網と網の)隙間に引っかかってぶらーんと“宙吊り”になってしまったのです。慌ててウイスキーの足を隙間から外そうとしたのですがなかなかできず、ウイスキーはギャーッと暴れ、私の手足をがぶっと噛むほどパニックに……。

 何とか足が外れると、ウイスキーはすごい勢いで居間に走っていきましたが、痛むのかうずくまり、聞いたことのない声でううう~と呻きました。

「どうしよう、ウイスキーが大変だよお」

 私は泣きながら主人と娘を呼び、まずはかかりつけの獣医さんに往診してもらいました。痛み止めと化膿止めを打ってもらい、翌日、大きな病院で診てもらうことにしました。そこは、同年のお正月に先住のチンチラが膀胱炎になった時、(お正月に開いている病院を探して)駆け込んだ病院です。連絡をして状況を話すと、すぐ連れてくるようにといわれました。

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長時間の手術に挑んだ