“地元系タイムリープ・ヒューマン・コメディー”という何やら聞きなれないキャッチコピーのドラマ「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ系)が話題だ。地元市役所で働く33歳の独身・近藤麻美がある日突然交通事故で命を落とし、産婦人科のベッドの上にタイムリープ。前世の記憶を残したまま、赤ちゃんから人生をやり直すことになるというストーリー。この奇想天外な脚本を手掛けるのはお笑い芸人のバカリズム。そして、彼と初タッグを組むのは本作が民放連続ドラマ初主演となる女優の安藤サクラ(36)だ。
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「黒木華や松坂桃李など主役級の豪華俳優陣が相次いで登場し、回を追うごとにハマる視聴者も多いようですが、なんといっても主役の安藤の演技が素晴らしい。設定は非現実的なのに、登場人物たちの淡々としたリアルな日常が展開される。小中学校からの親友役として登場する夏帆と木南晴夏との軽妙な会話劇はとくに秀逸で、通常のドラマでは省略されがちな雑談のようなやりとりをあえてしっかり盛り込むことで、かえって現実味が増している。今の日本で、こんな演技ができるのは安藤さんくらいではないでしょうか」(テレビ情報誌の編集者)
民放連ドラ初主演ではあるが、安藤はすでに多くの実績を残している女優だ。
「安藤さんといえば、父が俳優の奥田瑛二さんで母はエッセイストの安藤和津さん。さらに姉は映画監督の安藤桃子さんという芸能界一家出身です。いわゆる2世俳優ではありますが、彼女の場合、両親の七光という言葉とは無縁です。もともとインディペンデント系の作品に出演することが多く、個性的で演技力の高い女優さんとして現在の地位を確立していった。2014年の映画『百円の恋』の撮影時は、ニートからボクサーになる主人公を演じるため、あえて太ってだらしない体形を作り、撮影後半の10日間で体を絞ってプロテストに合格できるような体形を作りあげたエピソードは有名です」(映画ライター)