また中南米だけでなくアジア圏にもMLBが注目する選手はいる。「韓国のイチロー」とも呼ばれるイ・ジョンフは、韓国プロ野球で2年連続首位打者を獲得し、昨季はシーズンMVPにも輝いている。2019年のプレミア12、2021年の東京五輪にも出場し、MLB関係者が常にマークしている存在だ。父が元中日のイ・ジョンボム氏なのもよく知られている。

「バットコントロールの良さと力強いスイングはさらにレベルアップしていた。球種やコースに対応して柔軟に打ち返すことができる。俊足強肩を誇り外野ならどのポジションでも守ることができるのも大きい。今季終了後にはポスティング制度でのメジャー移籍が有力視され、複数球団が興味を持っていると言われている」(MLBアジア地区担当スカウト)

 コロナ禍が収束しつつあり、WBCでの試合もマスク着用ながら声出し応援も可能となった。侍ジャパンの試合は連日超満員、その他の試合にも多くの観客が詰めかけている。スタンドの盛り上がりと比例するかのように、選手たちも素晴らしいパフォーマンスを発揮。その先に見据えているのは最高峰メジャーリーグなのかもしれない。

「高額契約が頻発しているメジャーリーグ移籍は一攫千金のチャンス。選手はWBCで自らを売り込むために必死にプレーをする。結果的に好プレー、好試合を生み出し見る側には満足感を与えてくれる。まさにwin-winの素晴らしい大会になっている」(大手エージェント会社関係者)

 各国が優勝を目指して戦うWBCではあるが、選手たちは個人レベルでも将来的な米国への移籍を目指してプレーしている。ここで挙げた選手以外にもWBCで評価を上げ、MLB移籍への切符を掴む選手もでてくるはずだ。

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