「韓国の医師は、私が『こんなふうにしてください』と言っても、ダメな時には『それは似合わないからもっとこうしたほうがいい』とアドバイスしてくれた。美的センスがあると思いました。通訳がいるから言葉の心配もありません」(同)

 整形に対してオープンな国柄も気に入った。手術後に包帯姿で街を歩いてもジロジロ見られない。整形を公表している芸能人も多く、「キレイになることの何がいけないの?」という雰囲気。これが長野さんの整形に対する意識を変えた。

 整形は努力だ。自分で稼いだお金を費やし、手術や病院を調べ、手術の恐怖と術後のダウンタイムに耐える。そうした過程を知ってもらいたいと、長野さんはYouTubeなどで整形手術の様子を公開、再生回数が80万回を超えたものもある。

「手術後の腫れやアザまで全部見せることで、『整形ってこんなに大変なんだ』って言ってくれる人がたくさんいました。実際私も、毎回手術する時は『死ぬかもしれない』と思うし、術後腫れが続いている時は『なんでこんなことしてるんだろう』と思う。整形はむやみにやるものではないし、やるなら覚悟を持って臨むべきだと伝えたい」

 長野さんはこれまで20回以上もの美容整形手術を繰り返し、総額1千万円近いお金を費やしている。「自分を整形依存だと思うか」と聞くと「思わない」という答えが返ってきた。

「私は必要のない手術はやらないし、医師や友人の意見もちゃんと聞きます。この顔で一通り完成したので、今後はメンテナンスという意味でのアンチエイジング的な施術はしても、骨を切ったりといった大掛かりな手術はやらないつもりです」

美容整形は急速に身近なものになりつつある。美容整形口コミアプリ「トリビュー」が18年に整形経験のある10~30代の女性300人に行った調査によると、初めて整形した年齢は20歳以下が55%。「美容整形についてうしろめたさを感じる?」との質問には57%が「全く感じない」と回答。32%が「韓国での美容整形経験あり」と回答し、その理由に「費用の安さ」「技術力の高さ」を挙げたという。

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