自身はヤクルト在籍時、3人の監督の下でプレーした。その中でも高津監督と似た雰囲気づくりをしていたのが、古田選手兼任監督だった。
「フルタさんの時も、ハードなところもあったけどリラックスしたところもあった。だからフルタさんの下でプレーするのはすごく楽しかったよ。ただ、選手兼任は難しかったと思う。ものすごく知的な野球人だし、監督専任でもう一度やってもらいたいね。その時はオファーがあれば喜んでコーチをするよ。『ヘッドコーチを頼む』って言われたら『もちろん!』ってね(笑)」
現役引退から既に10年以上経つとはいえ、ガイエルはまだ50歳。編成部アドバイザーとして欠かせない存在なのは間違いないが、その一方でどんな形であれ、もう一度ユニフォームに袖を通してほしいと願っているのは、きっと筆者だけではないはずだ。(文・菊田康彦)
●プロフィール
菊田康彦
1966年生まれ。静岡県出身。大学卒業後、地方公務員、英会話講師などを経てフリーライターに転身。2004~08年『スカパーMLBライブ』、16~17年『スポナビライブMLB』出演。プロ野球は10年からヤクルトの取材を続けている。