コンビニだけじゃない。街角の食堂。薬局。本屋さん。最近、見かける機会が急に増えた「○○ペイ」がどうも気になる。乗り遅れたくない人も、流されたくない人も、はい注目!
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「メルペイで」
東京都内のIT企業に勤める谷畑朋美さん(26)が告げると、ローソンの店員は慣れた手つきで谷畑さんのスマホにバーコードリーダーを押し当てた。
「ピッ」
支払いはそれで完了だ。メルペイは、フリマアプリの「メルカリ」が運営するスマホ決済サービス。メルカリで商品を売って得た代金を、コンビニなどで使える。着なくなった洋服などをメルカリに出品し、月数千円を稼ぐという谷畑さんは言う。
「メルカリの売り上げで決済できるし、クーポンを使えばからあげやコーヒーが半額になったり、おにぎりが1個11円になったりするお得感も魅力です」
クーポンのお得さや小銭を出さずにすむ便利さから、今では不用品を売って稼いだ数千円を使い切った後も、銀行口座からチャージして月5千円程度をメルペイで支払っているという。
メルペイ、PayPay、LINE Pay……。最近、世の中に「ペイ」があふれている。これらの決済サービスは、加盟店に設置されたレジのバーコードリーダーやスマホ、タブレットのカメラで、利用者のスマホアプリに表示されたQRコードやバーコードを読み取るだけで決済される。お店が専用の読み取り機を用意しなくてもいいのが特徴だ。
これまで日本のスマホ決済といえば、ソニーが開発したICカード技術の「フェリカ」を使う方式だった。ガラケー全盛の2004年にNTTドコモが始めた「おサイフケータイ」の流れをくんでおり、JR東日本のモバイルSuicaに代表される鉄道系電子マネーのほか、楽天の楽天Edy、NTTドコモのiD、JCBのQUICPay、セブン&アイ・ホールディングスのnanaco、イオンのWAONなど大手のサービスが顔をそろえる。IT業界の巨人が手がけるApple PayやGoogle Payも、この仲間だ。