夏休みも終わり、秋は最多忙期。中学受験生を持つ家庭にとっては何かと落ち着かない時期になります。そんな時期の過ごし方のコツを『中学受験 最短合格ノート』(朝日新聞出版刊)の著者である安浪京子先生にうかがいました。
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「10月、11月は受験生家庭にとっては『魔の月』です」
ズバリ指摘するのは算数教育家・中学受験専門家の安浪京子先生。
秋は最多忙期で、学校行事も重なり、この期間を全力で走り抜けることは不可能です。さらに、子どもは「入試はまだまだ先」と思っていることが多く、親のイライラが募る時期といいます。
「あれもこれもやらなきゃー!」と焦りばかり募るものの、1週間はあっという間にすぎてしまった!という経験はどの家庭にでもあるものです。
そのようなときこそ、「『1週間スケジュールシート』を使って1週間の予定を俯瞰してみましょう」と安浪先生は提案します。
「スケジュール表を使っているご家庭は多いと思いますが、親主導で作ってしまって子供がやる気を示さなかったり、予定を詰め込みすぎたりして、うまく回らないことが多いもの」。安浪先生は、3つのステップでスケジュールを作っていくことを提案します。
(1)1週間のやることの全体量を書きだす
まずは1週間にやるべきことを書き出します。「算数の宿題」「漢字」などざっくりしたものでなく、テキストのページ数や番号などできるだけ細かく記入するのがコツ。