「生き甲斐のある社会を目指して―元気に百歳クラブ」
「80歳でモンブラン登頂、夢に向かって老い知らず」
「創造的な生き方目指して―ニューエルダーピープル大賞」
「アクティブライフ・キャンペーン―長寿と介護の新時代」
「長寿社会を変える―ニューシルバープラン」
「認知症は防げる! その対策とは 卵黄コリンに注目」
「認知症の遺伝子を眠らせる―若返り遺伝子を活性化」
たしかに、こうした新聞記事の見出しや、広告のキャッチコピーは、みなさんもよく目にするのではないでしょうか。
このような「バラ色情報」に触れることで、元気が出た、勇気が湧いたというなら、それを否定するつもりはありません。しかし、まじめな人ほど次のように考えがちなのも事実です。
「同年代でこんなに元気な人がいるのに、なんて自分はだめなんだろう」
「病気は防げるはずなのに、病気がちな自分は努力が足りないんだ」
このようにマスコミの報道を真に受けて、自分を責めて落ち込んだり、劣等感を抱いたりしてしまっては、幸せな老後を送ることはできません。
こうした「バラ色情報」は、先ほどの「ネガティブ情報」とは一見、真逆のように見えます。しかし、一部だけを切り取って、センセーショナルにあおるという意味では、根っこは一緒です。