「大手も40代前後以降の人材を欲しがるようになったのが大きな変化です」(多田さん)
ただ、求められるハードルは高い。特に年収アップを目指す場合、冒頭の男性のように専門性、人脈、行動力などを兼ね備えないと難しい。「転職で年収が1割以上増加する人は、全体の3割弱」と多田さんは言う。
年収アップ者の経験談を見ると、「マネジメント能力」「ゼネラリストでありながら専門性もある『T字型人材』」「英語力」「柔軟性、適応能力」「自分のやれること、やりたいことを明確化すること」といった条件が見えてきた。とはいえ、転職の成功は年収だけでは測れない。
(編集部・福井洋平、市岡ひかり)
※AERA 2017年5月22日号