他の茶葉とブレンドせず、この茶園の茶葉のみで作った「シングルエステート」は、わずか11グラムで36ポンド(約5千円)。ポット3杯分のお値段だ。
南西部で近年急成長している分野といえば、スパークリングワインの存在も忘れてはいけない。土壌や気候環境がフランス・シャンパーニュ地方と似ていると言われ、注目されている。コーンウォールのワイナリー、「キャメルバレー」は、国内外で数々の賞を受賞する品質の高いワインを作っている。世界最大規模のワイン品評会、インターナショナルワインチャレンジではシャンパンをおさえて優勝し、英国産スパークリングの実力を世界に知らしめた。
キャメルバレーの物語は、1989年、ボブ・リンドさんと妻のアニーさんが8千本のぶどうの木を植えたところから始まった。手作業で穴を掘り1日に400本もの木を植えた。今では6種類のぶどうの木が2万4千本あるコーンウォール最大のブドウ畑となった。春夏にはテイスティングもできるワイナリーツアーが行われ、多くの観光客がその味わいを楽しんでいる。
【旅のお役立ち情報3点】
お役立ち情報(1)<イギリスへの旅はブリティッシュ・エアウェイズで>
ヒースロー空港のターミナル5はブリティッシュ・エアウェイズ発着専用のターミナル。世界最高の空港ターミナルに5年連続で選ばれた。日本からは羽田便と成田便があり、成田便のほうが最新機材を使用している。
お役立ち情報(2)<南西部へは寝台車「ナイト・リヴィエラ」で>
ロンドンを「ナイト・リヴィエラ」で23時45分に出発すると、ペンザンスには朝8時前に到着する。ロンドンも満喫したい欲張りな弾がツアーには最適だ。個室には洗面台やタオルが完備。今年から新型車両も導入され、より快適になった。
お役立ち情報(3)<ロンドン市内の移動にはオイスター・カードを>
ロンドンの交通ICカードといえば、「オイスター・カード」(Oyster card)。地下鉄のほか、バスやトラムでも使える。ビジター・オイスター・カードはデザインもかわいく、残金に有効期限がないので、次の旅行のときにも使えて便利だ(ただし払い戻しはできない)。英国政府観光庁のオンラインショップで購入できる。
※AERA 2017年4月24日号