●「現状維持なら社に残る」(社会インフラ担当の現役幹部/男性 40代 海外)

 会社の規模が大きく、社内カンパニーがいくつかあり、別の部署のことはほとんどわからない。一連の騒動は寝耳に水で、報道で知りました。情報は報道が圧倒的に早く、会社は社内メールで周知に努めているようですが、金融機関から漏れている節もあり、どうしようもない。

 若い優秀な人材から動いています。私は現在の仕事に満足しているので、給与が支払われる限り、このまま勤めるつもりです。売却されるなら、そこで頑張ればいい。40代の市場価値をシビアに認識し、専門性の問われる海外でスペシャリストとして実績をあげた自信もあるが、家族も子どももいるので、環境が変わるのは避けたいのです。

●「記名式でアンケート」(営業 現役社員/男性 40代)

 室町(正志)社長就任後の夏、全社員を対象に不適切会計についてアンケートがあったが、記名式で、不満分子を発見するためだけのものに見えた。生まれ変わろうとする意志が感じられない。ドル箱の事業も売却したし、10年後はないかもしれない。次に会社が希望退職を募れば、考えるつもり。

 不適切会計後、ボーナスや手当のカットが続いている。昨年、年収は930万円から860万円に落ちた。ボーナスも4カ月分から2カ月分になった。

AERA 2017年4月17日号

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