結婚の利点、不便な点 (AERA 2017年3月20日号より)
結婚の利点、不便な点 (AERA 2017年3月20日号より)
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離婚を考えたことがありますか? (AERA 2017年3月20日号より)
離婚を考えたことがありますか? (AERA 2017年3月20日号より)

 もともとは赤の他人の男と女。でも、誰も別れる前提で結婚はしない。夫婦という共同事業の黒字経営・高値安定はいかに可能か。うまくいく結婚、うまくいかない結婚、その分岐点は一体どこにあるのか?

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 夫が病気の時に、義母に「何を食べさせているんだ」と文句を言われたことが忘れられない。Mさん(女性・55)は日ごろの義母の愚痴に対して不満を口にしたことはなかったが、鬱憤はたまっていた。

 結婚25年目、突然「離婚をしてください」というタイトルで出張中の夫からメールが送られてきた。他に結婚したい人がいるという内容だった。夫は不倫をしていたのだ。茫然としているところに義母からも手紙が届く。内容は主に謝罪だったが、息子がそんなことをするのはあなたにも原因があると責められているような内容でもあった。夫の不倫はもちろん、姑の発言も許せない。耐えられなくなり、涙があふれ出た。

●夫婦はよいが親が面倒

 離婚の原因として“性格の不一致”や“価値観の違い”はよく挙げられる項目だが、具体的に何なのか。1千人アンケートで「離婚をしたいと思ったことがあるか」と聞いた。「ある」と答えた人の「結婚による不便」で割合の高いものを調べてみると、「相手の親・親族の付き合いが面倒」が39.2%と、最も高い。次に高いのが「家事の負担が増える」で36.6%だ。リクルートブライダル総研究長の鈴木さんは言う。

「夫婦ふたりは仲が良くても、その周囲のことが面倒だと感じている人が男女共に増えている」

 15年の離婚組数は約22万6千組。対有配偶者数と比べると0.7%とそれほど高い割合ではなく、若年層のほうが高い傾向にある。夫婦生活が長くなるほど、不満はあれど関係は落ち着いていくようだ。

 1千人アンケートとは別にアエラネット会員向けに行ったアンケート(173人回答)では、夫婦間に起こる喧嘩の原因について聞いてみた。比較的初期に起こる喧嘩で多いのが「義親について」だった。

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