タレントでエッセイストの小島慶子さんが「AERA」で連載する「幸複のススメ!」をお届けします。多くの原稿を抱え、夫と息子たちが住むオーストラリアと、仕事のある日本とを往復する小島さん。日々の暮らしの中から生まれる思いを綴ります。
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2月は中学受験シーズン。結果がどう出ても、身につけた学力は一生消えない財産ですから、受験生たちを褒めてあげたいです。中学受験なんかで人生は決まらないですし。
高偏差値高学費で知られるある付属校。卒業生たちの結束の固さで有名です。ところが、地方の公立高校からその大学に入って各界で活躍している人たちからすると「内部進学者は世間知らずで勉強のできない人たち」という扱いだと聞きました。いま子どもを怒鳴りつけながら付属校のお受験に必死になっている東京のお母さんたちに「落ちてもドンマーイ。大学からでも十分らしいよ!」と叫んで教えてあげたいです。