正月の箱根駅伝で初の総合優勝を果たした青山学院大学。笑顔で駆け抜けた選手たちの姿は、勢いに乗る青学大を象徴しているようだ。
一般入試志願者は2010年度の5万3225人から、13年度5万6563人と右肩上がりで、さらに増えるのではとみられている。企業から大学への求人も昨年6200件以上寄せられた。
青山学院は昨年11月に創立140周年を迎えたが、それに先立って実施されてきた数年来の改革が躍進の契機となった。陸上競技部をはじめとする運動部の強化も、その改革のひとつだった。
また、13年にはキャンパスを再配置した。それまでおもに1、2年生が神奈川県相模原市のキャンパスで学び、3、4年生が東京・青山のキャンパスで学んでいたが、人文社会科学系7学部が青山に、理工・社会情報の両学部を相模原とし、4年間を通じて同一のキャンパスで学べるようにした。
青学大の最大の強みは何だろうか。仙波憲一学長はこう話す。
「幼稚園から大学院までの一貫教育にあります。縦軸として、一人ひとりの個性を尊重するキリスト教に基づく教育理念が貫かれています。大学から入学したとしても、自然に同化し、ひとつの柔らかい輪でつながっているのです」
※AERA 2015年1月26日号より抜粋