有名大学の取材に行くたび、「最近の高学歴はなぜこんなに美男美女ぞろいなのか」と痛感するアエラ記者。その理由を検討してみた。
* * *
アエラは2006年に「東大女子の6割は美人」と報じたが、最近はイケメンも多い。なぜか。
高学歴の男女が社会で成功し、容姿のよい伴侶を得て、頭も容姿もよい子どもが生まれた、という身もふたもない説がある。だから何! これは検討する意味がない。
「勉強が得意な人は要領もいい」説はどうか。物覚えがよく、おしゃれのコツもさっさと習得。こなれた雰囲気を出すのが上手なのだ。「引き算が上手」説もある。若いときのファッションって、どうしても自己主張したくてトゥーマッチになりがち。その点、高学歴男女は「見た人にとって気持ちいい服装をしていたほうが、あらゆる面で得」だと気づくのが早い。
かつては高学歴男女には「ダサいじゃん」と言えた。しかし、天が二物も三物も与える時代がやってきて、負け惜しみの余地すら奪われた。「持たざる者」の留飲が下がる時代はもう二度とこないのか。
※AERA 2014年6月16日号より抜粋