

イカを湯にくぐらせるのは歯ごたえをよくするため。時間的には2~3秒が目安。 (撮影/写真部・松永卓也)
【「イカとねぎの白味噌和え」を作る際のワンポイントアドバイスはこちら】
料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「イカとねぎの白味噌和え」。
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もう3月ですね。毎年この時期になると、ついつい冬の名残で、ねぎを使ったおつまみをいろいろ作りたくなります。寒い季節を越えてきた、ねぎの甘みを味わうのが好きなのです。
太ねぎはお湯でクタクタッと煮てポン酢で食べるだけでもおいしいですが、やはり“ぬた”にするのもおいしいですね。私は最近、イカとねぎという組み合わせで“ぬた”を作るのが、お気に入りです。
まずイカは、スーパーなどでお刺し身用として売っているものを用意してください。そして1cm幅に切って、湯通しします。これは、食べたときの歯ごたえを出すために行います。イカの表面がお湯でヒュッと締まったくらいが、いい感じです。サッと湯通ししてすぐに引き上げてください。湯通しする時間が長すぎると、かたくて食べにくくなってしまいますので。
そしてお次が、ねぎ。ねぎは長さ5cmに切って、湯でやわらかくゆでてください。これをイカと一緒に酢味噌で和えれば、できあがりです。トロンとやわらかいねぎと、少~しだけ歯ごたえのあるイカ。この食感の違いが楽しくて。お酒がついつい進んでしまう夜です。
(構成/赤根千鶴子)
■イカとねぎの白味噌和え
【材料】(2人分) ねぎ(白い部分)40g、刺し身用イカ70g、酢味噌(白味噌大さじ2、酒大さじ1、砂糖小さじ1、柚子の果汁大さじ1または酢大さじ1)、柚子の皮の千切り少々
【作り方】(1)イカは1cm幅に切る。ねぎは5cmの長さに切る。(2)鍋に湯を沸かし、イカをサッとくぐらせ冷水にとり、水気を切る。ねぎも別鍋でゆでてやわらかくし、水気を絞る。(3)酢味噌の材料を合わせ、イカとねぎと和える。柚子の皮の千切りを飾る。
【ワンポイントアドバイス】
イカを湯にくぐらせるのは歯ごたえをよくするため。時間的には2~3秒が目安。
※週刊朝日 2020年3月13日号

