4人の子ども全員が東大理IIIに合格した佐藤ママこと佐藤亮子さんによる、受験生とその親を応援する短期集中連載。第9回は「友人と答え合わせはしない」と題してお送りする。
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受験生のみなさん、国公立大の前期試験、お疲れさまでした。
保護者の方は、子どもに「お疲れ様!」と明るく声をかけてあげてください。試験が終わった日の夕食は、大好きな料理を用意してあげるといいですね。でも、試験の出来を尋ねるのはやめておきましょう。親は心配のあまり「できた?」「合格はできそう?」と聞いてしまいそうになりますが、子どもには答えようがないですよ。当然、できなかった問題も、できた問題もあるでしょうから。親は精神的に落ち着きたくても、そうした意味のないことは聞かないように、ここは大人の対応ですね。
受験生は1日目の答えが気になって、友人と答え合わせをしたくなるかもしれません。試験が1日だけの場合はともかく、2日間行われる場合、答え合わせはしないように注意してください。ミスに気がつくと、たいした問題でなくても意外とへこんでしまいます。2日間で勝負ですから、気持ちを切り替えて翌日の試験に集中しましょう。友達の答えが正しいとも限りませんから、やはり答え合わせはしないに越したことはありません。
私は息子たちにも「答え合わせ」はしないように厳しく注意していましたが、1日目がすんでホテルに帰ってきたとき、すでにメールで友達と答え合わせをしながら部屋に入ってきました。全く! 子どもって本当にいつまでも言うことを聞かないものですね。
前期試験が終わると、親子ともにちょっと気が緩みがちですが、合格発表で自分の受験番号を確認するまでは気を抜かないことです。手応えを感じたとしても、合格したわけではありませんから。
後期試験まであと2週間ほど。前期試験の結果を思い悩む時間は、後期試験の勉強に使いましょう。前を向いて進み、後ろを振り返らないことが大切ですね。