広島への残留を決めた菊池涼介(上)、ヤクルトでは二塁を守る山田哲人 (c)朝日新聞社
広島への残留を決めた菊池涼介(上)、ヤクルトでは二塁を守る山田哲人 (c)朝日新聞社
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 菊池涼介(広島)がポスティングシステムでの大リーグ挑戦を断念し、新たに4年契約で残留を決めた。昨季まで7年連続でゴールデングラブ賞に輝いた守備はメジャーでも高く評価されていたが、昨年末の会見で「フリーエージェント(FA)市場の動きが遅く、この状態が続くのであれば、快く送り出してくれた球団に早く残ることを伝えたほうがいいと思った」と説明した。

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 菊池は残留したことで、今夏に開催される東京五輪に出場することも可能になった。昨年11月に開催された国・地域別対抗戦「第2回プレミア12」では、二塁で再三の好守を見せて最優秀守備選手を受賞。打撃でも打率3割3分3厘とハイアベレージで初優勝に大きく貢献した。

 二塁は人材の宝庫だ。菊池のほかに、史上初の3度のトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁以上)を達成した山田哲人(ヤクルト)、球界屈指の強打者・浅村栄斗(楽天)がいる。

 プレミア12では菊池が二塁で7試合にスタメン出場。残る1試合は外崎修汰(西武)が二塁を守り、浅村は本職の二塁で守る機会がなく、一塁を守った。

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