料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「チキンロール」。
【写真】「チキンロール」を作る時のワンポイントアドバイスはこちら
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ここ数年、年末年始はチキンロールを作ることが多くなりました。クリスマス料理としても使えますし、お正月のおせち料理の中に入れておいてもお客様に結構好評です。ぜひ、挑戦してみてくださいね。
まず、まな板の上にキッチンペーパーを敷いてください。これはまな板に肉のにおいが移らないようにするためです。そしてその上にラップを敷き、ラップの上に鶏もも肉を広げ、肉が出っ張っているところなどを包丁で切り、肉を平らに整えます。
そのあと肉で豆苗をくるんで巻いていきます。この肉巻き、もちろん上からタコ糸をグルグル巻きつけて形を整えてもいいのですが、形が崩れないように肉を楊枝でとめながら巻いて、最後にラップでくるんで“ロール”の形に整えるくらいでも結構です。
そして片栗粉をまぶしてじっくり焼きましょう。かぼちゃやかぶ等の付け合わせの野菜類は一口サイズに切って鍋に入れ、塩を少し振ってから50mlの水で蒸します。ブロッコリーは火を止める1分前に投入し、色よく蒸し上がるようにしてください。
さあ、カラフル野菜とチキンロールで乾杯!
(構成/赤根千鶴子)
■チキンロール
【材料】(2人分)鶏もも肉1枚(300g)、豆苗40g、かぼちゃ80g、人参50g、かぶ50g、玉ねぎ80g、ブロッコリー80g、サラダ油大さじ1、みりん大さじ3、醤油、酒各大さじ1と1/2、塩少々、片栗粉適量
【作り方】(1)もも肉はラップの上に置き、包丁を入れ、厚さを均等にする。そして水気を切った豆苗を中心に置き、楊枝やラップでしっかり巻く。20分ほど置き、片栗粉をまぶす。(2)フライパンにサラダ油を入れ、中火弱で全面がきつね色になるまで転がしながら火を通す。取り出し、フライパンを拭き、みりんと醤油と酒を中火で煮詰め、肉を戻し絡める。(3)肉を1cm幅に切り、蒸し野菜と盛り付ける。
*野菜の調理法については本文をお読みください。
【ワンポイントアドバイス】肉を楊枝でとめながら巻いていくと、きれいなロールが作りやすい。
※週刊朝日 2020年1月3‐10日合併号