料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「時短クスクス」。
【写真】「時短クスクス」を作る時のワンポイントアドバイスはこちら
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お店に集まって忘年会をすることも多い季節ですが、ご近所同士なら、誰かの家に集まることも多くありませんか。小さな忘年会をするとき、つまむものが微妙に足りなくなって困ることってありますよね。そんなときに役立つ、時短のクスクス料理をご紹介します。
クスクスは小麦粉でできている“粒状のパスタ”。日本ではモロッコ料理のひとつとして紹介されることが多いのではないでしょうか。蒸したクスクスに野菜や肉の煮込みをかけて食べるスタイルは結構知られているよう。でも時短でクスクス料理を作るのであれば、トマトソースにクスクスを投入して一気に仕上げる方法をおすすめします。
用意するのはベーコン、野菜、トマト缶、豆缶。ベーコンはもちろん、ウインナーなどに変えてもOK。まずこの材料でトマト煮込みを作ってしまい、そこに最後にクスクスを混ぜ合わせ、お鍋で蒸らす感じです。材料費もそんなにかかりませんし、作る手間もかからないので、覚えておくと便利です。ちょっと変わったものをササッと用意できると場も盛り上がるものです。どうぞ楽しい集まりのアクセントとしてご利用ください。
(構成/赤根千鶴子)
■時短クスクス
【材料】(作りやすい分量) 厚切りベーコン70g、玉ねぎ60g、ピーマン2個、ニンニク1片、クスクス40g、トマト水煮缶1缶、水100ml、ドライパックミックス豆缶(100g)1缶、塩・胡椒少々、オリーブ油大さじ1
【作り方】(1)ベーコンは2cm幅に切り、玉ねぎは薄切りに。ピーマンは細切り、ニンニクはみじん切りにする。(2)鍋にニンニクとオリーブ油を入れ、中火にかける。ニンニクの香りが出たらベーコン、玉ねぎ、ピーマンを加え炒める。次にトマト水煮缶、水、ドライパックの豆缶を加え、中火で煮る。15分ほど煮て火を止め、塩・胡椒で味を調える。(3)クスクスを加え混ぜ、ふたをして約5分蒸らして、できあがり。
【ワンポイントアドバイス】クスクスは最後に投入。トマトソースでじんわり蒸らす感覚で。
※週刊朝日 2019年12月20日号