ぶりと三つ葉の小鍋  (撮影/写真部・松永卓也)
ぶりと三つ葉の小鍋  (撮影/写真部・松永卓也)
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【ワンポイントアドバイス】薄切りしたぶりは、袋に入れてまんべんなく小麦粉をまぶす。  (撮影/写真部・松永卓也)
【ワンポイントアドバイス】
薄切りしたぶりは、袋に入れてまんべんなく小麦粉をまぶす。  (撮影/写真部・松永卓也)

 料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「ぶりと三つ葉の小鍋」。

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 ぶりがおいしい季節になってきました。今回はあっという間にできる“ぶりを使った変化球鍋”をご紹介します。

 用意するのはぶりのさくと小麦粉と三つ葉とめんつゆです。ぶりのさくは、ぶりしゃぶをするときと同じように、薄く切ってください。そして小麦粉をまぶし、5cmくらいに切った三つ葉と鍋に入れ、だしでサッと煮立ててできあがりです。

 だしに使うのは、めんつゆ。めんつゆには2倍希釈、3倍希釈といろいろありますが、だいたい“天つゆと同じくらい”の濃さに希釈、というのを目安にしていただくのがよいと思います。

 小麦粉をまぶしてからぶりを煮立てると、ぶりもトロンとしますし、だしにもとろみが出ます。そんなにたくさん食べなくても、しっかり食べた気持ちになるので、なんだかお得(笑)。

 忙しい日の晩ごはんには、もってこいですよ。ぶりのさくはちょっと大きめのものを買っておいて、一部は刺し身として食べてもいいですね。ぶりの刺し身をちょっと食べたあと、香りのいい三つ葉と共に、鍋のぶりを召し上がってみてください。ふ~っ、晩のひと息。ひとやすみ。おいしいもので締めくくりです。

(構成/赤根千鶴子)

■ぶりと三つ葉の小鍋
【材料】(2人分)ぶりのさく200g、三つ葉1袋、小麦粉大さじ1、めんつゆを希釈しただし汁(または好みのだし:みりん:醤油を4:4:3で合わせたもの)

【作り方】(1)ぶりのさくは薄切りにして小麦粉を薄く付け、余分な粉ははたいておく。三つ葉は5cmの長さに切る。(2)鍋にだし汁を煮立て、ぶり、三つ葉を全体に広げ入れ、三つ葉が軽く煮えたら火を止める。(3)それぞれの器にぶりと三つ葉を盛り付け、とろみの出た鍋の汁をかける。好みですりおろしの生姜やわさびを添える。

【ワンポイントアドバイス】薄切りしたぶりは、袋に入れてまんべんなく小麦粉をまぶす。

週刊朝日  2019年11月29日号