昨年の本誌の報道から半年たった今年4月26日、駒大は第三者委員会の「調査報告書」を発表した。

 報告書では、

「週刊朝日に上記内部監査申し立ての事実が漏れ、大学の内部抗争として紹介され、学内・学外において多くの人の知るところとなった」

 とした上で、ホルモン焼き店の会合での大八木監督への「肩たたき」については、

「酒席の場で(辞職勧告を)行うこと自体問題である」

 としつつ、会合については、

「金銭問題の重大性について話をした。(大八木監督が)企業からの資金を個人的に受領していることは、大学のアマチュアスポーツにおいてはあってはならないことであり、世間に知られれば大きな問題になってもおかしくないと思われること。企業から受領している金銭を(大八木監督が)駒大とは関係のない自らへの個人的な資金と考えていることは間違っていることなど、考えを大八木監督に伝えるものであった。(大八木監督が)就業規則違反に問われるなどという事態を避けるためには、自ら辞表を出し、学長に預けるのがよいのではないかと進言した」

 と趣旨について記し、「学長から(大八木監督に対する)パワハラはなかったと判断した」

 と長谷部学長を不問とした。

 その一方、大八木監督は駒大の専任職員で大学から毎月給料をもらいながら、スポンサー企業とアドバイザリー契約を結んでいることについては、調査報告書ではこう結論づけた。

「駒澤大学では、兼業承認を得ないまま兼業している職員も少なくはなく、大学側もそのことを認識していながら事実上黙認している実態があると認められるため、(大八木監督が)大学から兼業の承認を得ていなかったという一事をとらえて、就業規則違反の責任が重大であるとすることは相当ではなく、(大八木監督)と企業との間の契約内容や契約期間等の実態をも考慮して、今後検討すべき問題と考えられる」

 要するに、兼業するには事前承認が必要だが、他の職員も同じように事前承認なしで兼業している実態があるので、大八木監督だけをことさら問題にできない、ということのようだ。
 
 大八木監督を電話で直撃すると、こう言った。

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「私への嫉妬でやったようなもの」