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アジの粗みじん切りに青ネギ、生姜、梅干し、味噌を加え、包丁でたたきながら全体を混ぜ合わせ、味を調えていく。 (撮影/写真部・松永卓也)
料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「簡単なめろう」。
【「簡単なめろう」を作る際のワンポイントアドバイスはこちら】
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アジが旬です。生姜醤油で食べるのもさっぱりしていておいしいですが、つまみにするならやはり“なめろう”ですね。
粗みじん切りしたアジに青ネギ、生姜、味噌を加えてたたくだけ。実は私は隠し味として梅干しのみじん切りもそこに投入。全部一緒にたたいて、混ぜて、たたいて、混ぜて、はい、完成!
私はアジの身は、たたきすぎないようにしています。脂ののった身を噛むときの食感が好きなので、ある程度の大きさの身を残したいですし、何より手早くできますから。
お皿に盛ったなめろうの、生姜の香りがたまりません。食欲が刺激されたところで一口なめろうをつまむと、舌の上でアジと味噌がとろり。そこに梅干しの酸味がうっすらと加わっているので、もう箸が止まらなくなります。
夏は汗をかきますから、水分補給だけでなく、塩分補給も意識したいものです。このなめろうなら、塩分補給はバッチリ……かな。水分補給といっても、どうぞお酒を一緒に飲みすぎませんように。
少しだけ残しておいて、翌朝、お茶漬けにして楽しむのもおすすめです。
(構成/赤根千鶴子)
■簡単なめろう
【材料】(2~3人分) 刺し身用アジ1尾分(約80g)、青ネギ1/2本、生姜1かけ(約15g)、米麹味噌大さじ1/2、梅干し1個
【作り方】 (1)青ネギは小口切り、生姜、梅干し(種を除く)はみじん切りに。アジは包丁でたたくようにして粗みじん切りにする。(2)アジの上に青ネギ、生姜、梅干し、味噌を加え、包丁でたたき、混ぜ合わせながらなめらかにする。(3)器になめろうを盛り付ける。
【ワンポイントアドバイス】アジの粗みじん切りに青ネギ、生姜、梅干し、味噌を加え、包丁でたたきながら全体を混ぜ合わせ、味を調えていく。
※週刊朝日 2019年7月26日号
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