2月17日に行われた競馬のフェブラリーステークスで、藤田菜七子騎手(21)が中央競馬の女性騎手として初めてGIレースに挑んだ。騎乗したコパノキッキングは5着だったが、藤田騎手のGI制覇も夢ではないという。
同馬の馬主で「ドクター・コパ」として知られる小林祥晃氏はレース後、米国の競馬の祭典ブリーダーズカップへ“菜七子で”参戦する計画をぶち上げた。小林氏に改めて直撃した。
「行くなら菜七子騎手で。日本人騎手、しかも女性トップ騎手というのがいいよね。勝つことだけにこだわるなら外国人騎手という選択もわかりますが、僕は夢を追いたい」
とはいえ、藤田騎手はGII、GIIIの勝利も未経験。
「まだまだ伸びしろがあると思っています。彼女とのやりとりはショートメールですが、これまでレース後は『すみません』だけだったのが、最近は的確に反省点を述べるようになってきています。騎手としての成長を間近で見られるのがうれしい」(小林氏)
デビュー当初は女性騎手という話題が先行していたが、今では馬主、調教師の間でその実力が認められているという。
「馬主の間で取り合いですよ。菜七子騎手の初GI制覇はぜひ僕の馬で、という思いです。初騎乗も去年の夏から考えていましたから。彼女にはGIを勝つ力量もチャンスも、そして運もあると思います」(同)
“同業者”はどう見ているのか。元騎手で競馬評論家の細江純子氏はこう指摘する。