赤ちゃんは風邪をひくとわざわざ鼻水吸引のためだけに病院にいかないといけないことがありますが、結局しばらくするとまたつまってしまいます。しかしこれがあれば、いつでもしっかり吸引できるので、その分の手間を考えると、ずいぶん負担が減りました。
■全身麻酔で水を抜けず、長期で薬をあげる日々となる
急性の中耳炎の後は、耳管の働きが弱くなります。そのため息子は、左耳の鼓膜内の水分を出す力が弱くなり、滲出性(しんしゅつせい)中耳炎にもなりました。鼓膜の奥に液体がたまってしまうので、音が聞こえにくくなってしまうというものです。
全身麻酔で水を抜くという手段もありましたが、まだ小さいということで、薬を継続して飲む、という方針になりました。おかげで、長期で薬をあげなくてはいけない日々が始まりました。
薬をのむとき、赤ちゃんの頃は何もわからず飲んでくれたのですが、だんだん物事を理解してくると、「苦い」と嫌がることがありました。そんなときは、薬嫌いになる前に「おいしくさせてしまう」に限ります。それなら、「薬を飲みたい」と思ってくれるようになります。
■薬を飲むこと=「おいしいご褒美」にするには?
以前、勉強をするときには、勉強させるためのお菓子などのご褒美はないほうがいいと書きました。「ご褒美をゲットするために勉強する」という感覚になってしまうと、「ご褒美がないと勉強する気になれない」ようになってしまうため、勉強をすること自体へのモチベーションが下がってしまうからです。勉強を継続させるためには、勉強が嫌なものだと思わないように、勉強の中に楽しさを見いだすように努めるべきです。
ただこの薬を飲むということに関しては、作業を継続させるためにご褒美を使うわけではなく、薬を飲むことがイコール「おいしいご褒美」になるわけです。だから、どんどんおいしくさせてしまってかまいません。
一般的に抗生物質は苦みが出やすいです。また、AとBの粉薬が混ざると苦みが出るので、Aを飲ませた後になにか食べさせるのがよいと勧めてくる、面倒な薬もあります。赤ちゃん用に粉薬を混ぜるゼリーがありますが、まずい薬には味をかき消す力が強いチョコレート味を選ぶのがおススメです。