土日に留守がちになったが、気のせいか妻がだんだんときれいになっているように感じた。その矢先のことだった。
「クライアントである工務店の工事現場近くのラブホテルに、妻が男と入っていくところをクライアントが目撃したのです」
派手なブランドの服を好む妻は、あまりにも目立っていた。
「クライアントに目撃されるなんて、恥ずかしくて」
プライドをずたずたにされた福田さんは、妻がそのブランドの服を着こなして外出するたびに、「男とラブホか」と、発狂しそうになった。しかもボディービルを始めてから、妻とはセックスレス。
「『ムキムキすぎてキモい。前のほうがよかったわ』と妻は最近抱かせてくれません。他の男と肉体関係を持っているからでしょうか……」
同窓会やCAの交流会という理由で外出する妻に、さらに疑いの目を向けてしまう。一つ屋根の下で一緒に暮らすのがつらい、と福田さん。「子どもがいるので離婚には踏み切りたくない。妻に不倫をやめさせるために探偵に調査を依頼しようか、迷っています」