そして、最後に、秋葉原の安倍晋三自民。もちろん大勢の人が集まっていた。日の丸の旗を持った人々。警備員らしき人もずいぶん投入されていた。

 司会を任されている丸川珠代参議院議員は、北朝鮮アナウンサーのようだった。そして、派手な音楽が鳴って安倍首相登場。アンチの声をかき消すためか、支持者たちが固まりとなって安倍首相に大声援を送る。

 怖い。

 ……と思ったのはあたしだけであろうか? なんだか戦時中の映画を観ているようだった。

 ま、考え方が違えば、見え方も違うのかもしれない。これからも、さまざまな考え方が認められる、この国であって欲しいと願う。

週刊朝日 2017年11月10日号

著者プロフィールを見る
室井佑月

室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

室井佑月の記事一覧はこちら