自分が患者だとしたら、歯科医師選びでチェックするポイントは?(週刊朝日 2017年7月21日号より)
自分が患者だとしたら、歯科医師選びでチェックするポイントは?(週刊朝日 2017年7月21日号より)
この記事の写真をすべて見る

 歯科医院は6万8千軒以上あり、一般の患者にはその違いはわかりづらい。歯科医師自身は、どうやって「いい歯医者」を選ぶのか? 好評発売中の週刊朝日ムック「いい歯医者2017」では、歯科医師選びの秘訣を知るため、歯科医師135人にアンケートを実施した。その結果の一部を紹介する。

 多くの患者が思い描く「いい歯医者」とはどんな歯科医師だろうか。医科の外科医であれば、巧みな手さばきで難しい手術を成功させる医師であるように、歯科でも、繊細な外科処置ができたり、かみ合わせなどの絶妙な調整ができたりする歯科医師をイメージする患者は多いだろう。

 しかし、今回、歯科医師を対象におこなったアンケート調査では、そんなイメージとは異なる結果が出た。

 週刊朝日ムック「いい歯医者2017」では、株式会社Doctorbookの協力を得て、同社が運営するサイトに掲載されている「歯科医師が選ぶ歯科医師」の195人にアンケートを送付。患者が歯科医師を選ぶ際の参考になるポイントなどについて質問し、135人から回答を得た(回答率69%)。

 このアンケート対象の歯科医師は、同社が基準とする、同業者の歯科医師から推薦があり、かつ、症例レポートなどの基準をクリアした歯科医師である。玉石混交といわれる歯科医師の質を問わずおこなったものではなく、選ばれた歯科医師に限っておこなったアンケートということだ。

 設問は八つ用意したが、ここではそのうち二つについて紹介する。

 一つ目の設問は、「『いい歯科医師』の必要条件で、重要だと思うものは? A~Dの4項目でそれぞれ重要な度合いを1~5の5段階評価(注:5がもっとも重要度が高い)で答えてください」というもの。

A:治療計画
B:コミュニケーション能力(患者に納得してもらう説明力)
C:外科処置などの手さばき、かみ合わせなどの調整能力
D:メインテナンス

 一般的には、これら四つはどれも重要で、いい治療をおこなうには欠かすことはできない。しかし、「すべて重要」という回答では分析しようがないため、あえて差が出るよう5段階で回答してもらった。

次のページ