動物写真家・岩合光昭さんが見つけた“いい(こ)”を紹介する「今週の猫」。今回は、チェコ・プラハの「お迎え猫」です。

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 プラハ郊外。工場地帯の一角に、社会主義時代に建てられたという家があった。玄関のドアや窓枠は木で、床はタイル貼りの、質素ながらも大切に使われてきたことがわかる、清貧な家。

 家以上に大切にされているのが猫たちだ。3匹の子猫は生後1カ月余り。最も愛らしい頃だが、植木鉢に登ろうとして落ちたり、戯れては走り回ったり、わんぱく盛りだ。と思いきや、一斉に動きが止まった。ご主人のおじいちゃんが帰宅、おかえり!という声が聞こえてきそうな大きな瞳でお迎えしました。

岩合光昭(いわごう・みつあき)
1950年生まれ。動物写真家。NHK BSプレミアムにて「岩合光昭の世界ネコ歩き」放送中。

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デジタル岩合 http://www.digitaliwago.com/

週刊朝日  2016年7月15日号

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