浅草野村祐香クリスティジョンソンさん(21)
<br />父は日本人で母がアメリカ人、国際基督教大学で学ぶ3年生だ。生まれも育ちも東京だが、英語は母国語同然。「海外の人に日本文化を伝えたい」と思い、車夫になった。大学では、箏曲部で箏を通じ、和の心を学ぶ。体力に自信はなかったが、2年を迎えた今、人力車さばきも慣れたものだ。浅草の町の人の温かさに支えられ、車夫を続けてきた。「浅草に恩返しがしたい」。その思いを携え、町を駆けるえびす屋浅草店東京都台東区浅草1-20-4イーストビル3F(撮影/山本倫子)
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浅草
野村祐香クリスティジョンソンさん(21)
父は日本人で母がアメリカ人、国際基督教大学で学ぶ3年生だ。生まれも育ちも東京だが、英語は母国語同然。「海外の人に日本文化を伝えたい」と思い、車夫になった。大学では、箏曲部で箏を通じ、和の心を学ぶ。体力に自信はなかったが、2年を迎えた今、人力車さばきも慣れたものだ。浅草の町の人の温かさに支えられ、車夫を続けてきた。「浅草に恩返しがしたい」。その思いを携え、町を駆ける
えびす屋浅草店
東京都台東区浅草1-20-4イーストビル3F
(撮影/山本倫子)
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 観光地で颯爽と走る人力車。男性と互角に、体力勝負の仕事に挑む、若き女子たち。

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 人の力だけで車を引く。体力が物を言う人力車で、屈強な男性に交じり、車を引く女性の姿を見かけることが増えてきた。

「少しずつですが、年々、女性車夫が増えています。5年前は珍しい存在でしたが、今では観光客や地元の方にも知られています」と、人力車業界最大手のえびす屋の梶原浩介さんは話す。同社浅草店に所属する100人のうち、5人は女性の車夫だ。

大都市だけでなく、地方でも少しずつ女性車夫が誕生している。華麗でパワフルな人力車ガールが観光地を走り抜ける。

週刊朝日 2015年9月18日号