弘法大師空海が高野山を開創し1200年。現在は大法会が行われているが、高野山は壇上伽藍、奥之院の二大聖地だけじゃない。高野山を訪れたら是非とも体験したいあんなところ、こんなものを一気に紹介。
高野山には、金堂の薬師如来像や奥之院の弘法大師御廟などのほかにも、見たいもの、味わいたいものがたくさんある。
壇上伽藍の正門である中門は鎌倉時代の様式で172年ぶりに再建され、四天が配された。中門のすぐ隣には朱が鮮やかな根本大塔が立つ。その大きさだけでなく、堂内に安置された仏像にも圧倒される。
伽藍を出ると、周辺には仏具店や土産物店が軒を連ねる。
高野山を訪れたら宿坊に泊まりたい。昼夜供される精進料理は、それぞれの宿坊が味を競う。
弘法大師御廟のある奥之院では、織田信長をはじめとした戦国武将の墓所を巡ろう。こうした“正統派”はもちろん、企業が趣向を凝らしたユニークな形の供養塔を見るのも楽しい。
高野山は「聖地」であり、近寄りがたいと感じるかもしれない。しかし、あらゆるものを受け入れる寛容さも持っている。そんな魅力がここにはある。
※週刊朝日 2015年5月8-15日号