株式会社みんなのウェディングが、帰省する実家のある20~40代の既婚者を対象にまとめた「結婚後の帰省に関するアンケート」(2014年8月発表・428人回答)では、実家への帰省で気を使うことのトップ3が「どの程度手伝うか(60.5%)」「手土産を何にするか(48.4%)」「義理の親との会話(42.5%)」だった。
同社広報に尋ねると、
「パートナーの実家だと緊張し、初めての帰省であれば、なおさら悩むかも」
このアンケートでは帰省土産の購入先も調査している。結果はネットでの取り寄せ(4.6%)、空港(9%)やショッピングモール(16.5%)を抑え、デパート(67.4%)が圧倒的。デパートは品ぞろえが豊富で、名店も多いからだ。
この結果を受け、本誌では今回、三越伊勢丹ホールディングス(伊勢丹新宿本店)、高島屋(日本橋高島屋)、そごう・西武(西武池袋本店)にアンケートをお願いし、<菓子><菓子以外の食品><酒>の3分野に分けて帰省時におすすめの3品を、各売り場の専門販売員にセレクトしてもらった。下にその表を載せたので、参考にしてほしい。
さっそく菓子から見てみよう。まず1週間前後の日持ちがするケーキを、3デパートとも真っ先に挙げた。高島屋と伊勢丹はバウムクーヘン。日本橋高島屋の和洋菓子売り場バイヤーの木村陽子さんは「バウムクーヘンは幅広い層に好まれる安心の味」と話す。今季イチオシは、同デパートに出店したばかりのドイツ洋菓子店グマイナーのもの。
「ヨーロッパの人気店でおいしさはもちろん、限定ブランドの希少さもあります。小分けタイプならナイフを入れる手間もありません」
華やかさを選ぶなら小分けでなく「丸ごと」がいい。伊勢丹新宿本店がすすめる「ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベのバウムクーヘン」は2009年に同店に日本初上陸した。フーズギフト・フードアテンダントの森戸広満さんはこう推奨する。
「本場ドイツの厳しい判定基準を満たした無添加のバウムクーヘンです」
一方、西武池袋本店のスイーツアテンダントの百瀬真奈美さんは、京都に本社を置く足立音衛門のパウンド型の「和栗のケーキ」を推す。
「自称“栗オタク”の社長さんが始めたお店で、国産の栗がたっぷり使われているのが特徴。和三盆糖が上品な味を醸し出します」
※週刊朝日 2014年12月26日号より抜粋