安倍政権がテレビ局に圧力をかけたニュースを読んだ作家の室井佑月氏は、安倍首相は心が狭い人だとこういう。
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うわ~、なんつー大人げない政権なんでしょう。
11月28日付の日刊ゲンダイのスクープ記事、読んだ? 読んでないなら読んでくれ。
「前代未聞だ『選挙報道』に露骨な注文 自民党がテレビ局に送りつけた圧力文書」というタイトルの。
「要するに自民党に不利な放送をするなという恫喝だ。―中略―露骨なのは<街角インタビュー、資料映像等で一方的な意見に偏る、あるいは特定の政治的立場が強調されることのないよう、公平中立、公正を期していただきたい>という要求」
街頭インタビューにまで注文つけてくるとはね。
ま、安倍さんはTBS系のニュース23に出て、街頭インタビューのVTRに「(人を)選んでるんでしょ!」と○○みたいにキレてたもんな。
こんな狭量な総理、はじめて見たわ!
安倍政権だけだよ、こんなにうるさくマスコミに圧力かけてくるのは。
あたしはさ、結構、いろんな政治家の批判文を書いたり、批判コメントをしゃべったりしている。
安倍政権になってから、「あまり踏み込まないように」と注文つけられることが多い。もしかすると、それは安倍政権がいってきたことではないかもしれないけど。局が安倍政権を忖度(そんたく)してるのかも。でも理由は、面倒臭いし、怖いからでしょ。
かつて小泉政権時代、あたしはめちゃめちゃ批判文も書いたし、批判コメントもした。が、なにもいわれなかったよ。
役者をされているイケメンの息子さん、小泉孝太郎さんとの対談の仕事があって、まさか引き受けてくれるとは思わなかったんだけど、快く引き受けてくれたんだ。
お会いするや否や、あたしが開口一番で、
「あの~、あたしがお父様の悪口をいろんなところで書いたりしているのは、ご存知ですか?」
といったら、クスッと笑って、
「ええ、知ってます」
孝太郎さんは答えた。
「あたしは対談を引き受けてくださってとても嬉しいですけど、いいのですか?」
そう訊ねたら、
「こちらこそ、いいけど、いいのですか? そう思ってましたよ」
そして、二人してゲラゲラ笑った。楽しい対談時間を過ごしたよ。
そのときも思ったんだけど、小泉さんの悪口をたくさん書いたけど、上からのクレームなんて一切なかったわな。それが普通だしね。
だって、政治家は我々の血税をたんまり使って活動している公人だもん。批判されても、しょうがないと流すでしょ。
ところで、安倍さんは解散会見のとき、自分を批判している人と徹底討論したいっていってた。そっちはいつやるの。
そっちこそ「はやくやらせろ」「何度もやらせろ」と局に注文・恫喝すべきでしょ。安倍さんのいい分だけ流すって、それが偏向報道というのでは。
※週刊朝日 2014年12月19日号