粗くおろした食材は調味料とのなじみがいい4面おろし器はヨーロッパでは定番のキッチンツール。中でも4種類のおろし方ができる、このWMF製はしっかりとしたつくりで、持ち手のグリップ感が良く扱いやすい。これに至るまでに何種類も試した結論(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
粗くおろした食材は調味料とのなじみがいい
4面おろし器はヨーロッパでは定番のキッチンツール。中でも4種類のおろし方ができる、このWMF製はしっかりとしたつくりで、持ち手のグリップ感が良く扱いやすい。これに至るまでに何種類も試した結論(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
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わが家の定番人参サラダ(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
わが家の定番人参サラダ(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
硬いチーズも楽におろせる(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
硬いチーズも楽におろせる(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)

 週刊朝日で好評連載中の「美意識ある生活」。生活品評論家の東海左由留(とうかい・さゆる)さんが厳選したひと品を紹介している。東海さんは日本とヨーロッパで「生活をより豊かに」をテーマに様々なアイテムやサービス、ライフスタイルを取材。自腹で購入し、時間をかけて使用感を検証している。

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 今回は、4面おろし器を紹介する。

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■おろすとおいしくなる食材や料理がある

 手先が器用な日本人は、食材の下処理は「切れ味良い包丁が一番!」と思い込んでいる節がある。かくいう私もその一人だったが、かつてのドイツ暮らしで、この4面おろし器が手放せないキッチンツールになった。まな板の上に垂直に立てておろすと、食材が飛び散ることなく内部にたまるので、それをボウルに入れたり、トッピングにしたり。上質なステンレスだから、洗うのも楽だし錆の心配もない。

 一番大きな穴目で人参をゴリゴリおろして、ミックスビーンズと刻みパセリを加えて塩コショウを軽く振り、ビネガーとオリーブオイルを混ぜ合わせれば、あっという間に人参サラダの出来上がり。硬めのチーズをパスタやグラタン用におろすのにも最適。やっぱり粉チーズより、おろしたてのほうが風味が良い。このおろしたチーズと大きな穴目でおろしたじゃがいもをさっくり混ぜてフライパンで焼けば、スイス風ポテトパンケーキに。簡単料理の幅が広がる。

<今日の逸品>
4面おろし器 5000円(税別)
問い合わせ先:WMF(ヴェーエムエフ)

■本商品は朝日新聞社の通信販売「朝日新聞SHOP」(http://shop.asahi.com)でもご注文いただけます。
フリーダイヤル 0120-013-193(年末年始をのぞく毎日9:00~19:00)
※4面おろし器を注文する

週刊朝日 2014年11月21日号