AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。
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Q:幼い頃からの夢だった保育士になりましたが、初めて心がポッキリ折れました。毎日上司に怒られに行っているようで、ポジティブが取り柄だと思っていた自分も失い、自己肯定感が日に日に下がっていく気がします。保育士3年目にして初めて、子どもが流血するような事故を起こしてしまい、全責任が私にあると承知しています。今の職場に通い続けられる忍耐力がありません。(女性/保育士/24歳/やぎ座)
A:いただいた文章を読んで、すごく心が折れている状態が伝わってきました。起こしてしまった事故のショックも大きいと思います。自分の気持ちが定まっている時なら、事故に対してもリカバリーができますが、気持ちが揺れている時に起きてしまう事故には、人は心が折れてしまうものです。しかも不思議とそういうタイミングで事故が重なってしまうんですよね。
やぎ座は調子が落ちてしまった時に、情けない自分に対する怒りが出てきます。その怒りで奮起していくこともできるけど、それは結構危ないやり方。客観的に判断してもらうことも大事です。この相談を取り上げるご縁で、外からの意見を言わせてもらうならば、一度休まれてもいいような気がします。十分やってきたし、いま頑張るところではないように思いました。
占いという仕事を通じて見てきたり、あと自分自身の経験でもそうなんですが、長期的に自分の夢ややりたいことを叶えられている人って、必ずどこかしらで、サボったり休んだりしています。サボるというと聞こえが悪いかもしれないけど、悪い意味ではなく、自己都合でお休み期間をいただくという意味です。
理想とか「こうあるべき」みたいなものを100%で保ち続けようとすると、やっぱりポッキリと折れてしまう。