この時にタンパク質などの栄養を摂取すると、肝臓の働きによりタンパク質が合成されてスムーズに筋肉が修復され、以前よりも筋繊維が太くなるので、結果的に筋肉が大きくなります。これを「超回復」といい、筋トレを繰り返すことで筋肉量が増加し、筋力アップにつながります。

 しかし、この時に大量のアルコールを摂取すると、筋トレ後の身体は栄養を吸収しやすい状態なので、アルコールが素早く身体に吸収されて、肝臓でアルコールの分解がおこなわれます。

 筋肉を修復するためにタンパク質を合成するのは肝臓ですが、アルコールを分解するのも肝臓です。肝臓の仕事は身体が摂取した有害物質を最優先して分解することなので、筋トレで傷ついた筋繊維の修復は、アルコールを分解した後になってしまいます。

 これでは筋トレ後に筋肉への栄養が行き届きやすい「ゴールデンタイム」が台無しとなり、筋トレ効果がなくなってしまいます。ですから、筋トレを行った後は、アルコールの大量摂取は控えたほうがいいのです。

■9割の人がリバウンドしない

「筋トレ+有酸素運動+正しい食事」を無理なく続ければ、細マッチョになるのは、そんなに難しいことではないのです。私はこれまで60人以上の人にダイエットを指導して、9割以上の人がリバウンドもなく、ダイエットを成功させています。

 この本をチェックしてくれた校閲者の40代の男性も、トレーニングを始めて1カ月で2キロ痩せたそうです。気軽な気持ちで、多くの人に自衛隊式筋トレダイエットを始めて欲しいですね。(足立将志・談/構成・書籍編集部)

足立将志(あだち・まさし)
1978年愛知県生まれ。高校時代、水球部に所属し、冬の陸トレで筋トレと出会いハマる。高校卒業後、愛知県の陸上自衛隊に入隊し、豊川駐屯地第十特科連隊第三大隊本部管理中隊配属。6年間在籍した自衛隊では、持続走で3年連続部隊代表の指定選手に選ばれ、スポーツ栄養学の勉強もする。自衛隊除隊後は極真空手に8年励み、大会にも出場するが、故障で空手選手を引退。その後も、自らを実験台に身体を痛めずに効果が出る筋トレの研究を続け、「自重筋トレ」に行き着く。2013年にJOPH日本肥満予防健康協会認定のダイエットアドバイザーの資格を取得。ダイエットの相談者約60人のうち9割以上の人をリバウンドなくダイエットに成功させる。2019年に日本ダイエット健康協会認定の生活アドバイザー、プロフェッショナルアドバイザーの資格を取得。現在もダイエットアドバイザーとして多くの方にダイエットのアドバイスをしている。40歳を超える今も、日々、筋トレと向き合い続けている。

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