将来を嘱望される広島・小園海斗=2019年2月28日撮影 (c)朝日新聞社
将来を嘱望される広島・小園海斗=2019年2月28日撮影 (c)朝日新聞社

 メジャーリーグでは毎年1月、有望な若手選手を『トップ・プロスペクト』としてランキング形式で紹介しており、それが恒例となっている。昨年は大谷翔平(エンゼルス)が1位として紹介され、その期待に応えて見事新人王に輝いた。そこで今回はそのNPB版としてランキングをつけてみたいと思う。プロでの実績の全くないルーキーも含まれているため、アマチュア時代のプレーも参考にしながら、今年の即戦力というだけでなく将来的なスケールも考慮して順位をつけた。まずはセ・リーグ戦をお届けする。※選出対象はすべて新人王有資格者

【写真】投手で注目度ナンバーワンなのはこの選手!

1位:村上宗隆ヤクルト
2位:小園海斗(広島)
3位:根尾昂(中日
4位:上茶谷大河(DeNA)
5位:坂倉将吾(広島)
6位:塩見泰隆(ヤクルト)
7位:近本光司(阪神
8位:床田寛樹(広島)
9位:木浪聖也(阪神)
10位:島内颯太郎(広島)
11位:細川成也(DeNA)
12位:中村奨成(広島)
13位:高田萌生(巨人
14位:高橋優貴(巨人)
15位:大江竜聖(巨人)
16位:高橋奎二(ヤクルト)
17位:長井良太(広島)
18位:大貫晋一(DeNA)
19位:梅津晃大(中日)
20位:清水昇(ヤクルト)
21位:寺島成輝(ヤクルト)
22位:阪口皓亮(DeNA)
23位:馬場皐輔(阪神)
24位:遠藤淳志(広島)
25位:浜地真澄(阪神)
26位:石橋康太(中日)
27位:伊藤裕季也(DeNA)
28位:石川翔(中日)
29位:齋藤友貴哉(阪神)
30位:松本直樹(ヤクルト)

 プロ野球の新人王となると圧倒的に投手の方が多いが、セ・リーグでは野手が上位を占める結果となった。その中でも1位に推したのが村上だ。2017年のドラフト1位でヤクルトに入団し、ルーキーイヤーの昨年は二軍で打率.288(105安打)、17本塁打、70打点、16盗塁という見事な成績を残し、9月には一軍で初打席初本塁打というド派手なデビューを飾って見せた。高校時代は最終学年での甲子園出場がなかったため同学年の清宮幸太郎(日本ハム)、安田尚憲(ロッテ)に比べると知名度は高くなかったが、その長距離打者としての素質は引けをとらない。開幕スタメンも予想されており、今シーズン一気に大ブレイクする可能性もあるだろう。

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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小園、根尾の高卒ルーキーにも注目