縦に切ったバナナは、初めて包丁にピッタリの素材(筆者撮影)
縦に切ったバナナは、初めて包丁にピッタリの素材(筆者撮影)
クリームチーズを塗っていきます(筆者撮影)
クリームチーズを塗っていきます(筆者撮影)
甘い香りが食欲をそそります(筆者撮影)
甘い香りが食欲をそそります(筆者撮影)

 子どものための料理教室「リトルシェフクッキング」代表の武田昌美さんが、子どもと料理を楽しむコツや、レシピを紹介。今回は包丁の使い方についてです。

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 これまで子どもが料理をするときにはキッチンバサミが便利ですよ、とお伝えしてきました。でも、料理に慣れてくるとキッチンバサミでは物足りなくなり、子どもも「包丁を使ってみたい!」と思うようになります。包丁が使えるようになると、できることも広がります。とはいえ、一歩間違えたら大怪我に繋がるかもしれない道具。「いつ頃から使わせていいの?」と悩む親御さんは多いようです。

 私は、子どもが「やってみたい!」と興味を持った時こそ挑戦してみるタイミングであると考えています。「年長さんになったら」「小学校に上がったら」など、年齢で決めることは難しいと思っています。興味を持って触ってみたものの、「やっぱり怖い!」となったら、無理に始める必要はありません。

 我が家の場合、即行動タイプの長女は2歳で包丁に興味を抱きはじめました。初めは全く怖がっていなかったのですが、指を少し怪我してからかなり慎重に扱えるように成長しました。
石橋を叩くタイプの長男は3歳で初包丁でした。長女が使っている様子をいつも横でじっと見ていたので、初めからすんなり使うことができました。

 大切にしたいことは、「挑戦したい」という勇気と好奇心が芽を出し、それが恐怖を上回ったタイミング。とは言うものの、好奇心だけでは、GOサインは出せません。もう一つ大切なことは、子どもの「聞く力」が養われているかどうかです。以下の「包丁を使うときのお約束」をしっかり理解して行動できるかどうかが大切になります。

 そのお約束はこちら。

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武田昌美

武田昌美

武田昌美(たけだ・まさみ)/リトルシェフクッキング株式会社代表取締役、子ども料理研究家。料理を通じて子どもの才能を開花させ、挑戦する勇気・失敗への前向きな姿勢を養うことを目的とする料理教室「リトルシェフクッキング」を経営。2歳から19歳まで、のべ2000人以上の子どもに料理の楽しさを教えている。https://little-chef-cooking.com

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包丁のお約束とは?