「お湯で感染するというのではなく、浴室内のいろんなところに触れることで感染するリスクがあります。トイレを利用した際も同様です。触れやすい部分は次亜塩素酸ナトリウムの洗浄剤でこまめに拭き掃除をしたほうがいいでしょう」(和田教授)

 一人暮らしの場合、災害時の備蓄と同様の意識で普段から最低3日分、可能であれば5日から1週間分の食事は備蓄しておこう。食欲がなくても摂取しやすいフルーツなど栄養バランスに配慮した食事を心掛けたい。

 高血圧や糖尿病などの薬を常用している人は、症状が安定している段階で、普段より長い日数分の薬を処方してもらうことも必要だ。病院側にも臨機応変な対応を求めたい。(編集部・渡辺豪)

AERA 2020年3月9日号より抜粋

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渡辺豪

渡辺豪

ニュース週刊誌『AERA』記者。毎日新聞、沖縄タイムス記者を経てフリー。著書に『「アメとムチ」の構図~普天間移設の内幕~』(第14回平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞)、『波よ鎮まれ~尖閣への視座~』(第13回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞)など。毎日新聞で「沖縄論壇時評」を連載中(2017年~)。沖縄論考サイトOKIRON/オキロンのコア・エディター。沖縄以外のことも幅広く取材・執筆します。

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