Zeebra「僕がしいたけを好きな理由は、『ビッ』としてかっこいいから」
連載「多彩な野菜」
ヒップホップ・アクティビストのZeebraさんが「AERA」で連載する「多彩な野菜」をお届けします。1997年のソロデビューからトップとしてシーンを牽引し続け、ジャンルや世代を超えて多くの支持を得ているZeebraさん。旬の野菜を切り口に、友人や家族との交流、音楽作りなど様々なエピソードを語ります。
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登場頻度は高いのに、主役として語られないですよね、しいたけって。いろんな料理に入っていても「しいたけチャーハン」とか「しいたけ鍋」とは言われない。しかも、結構嫌われてる。味なのかルックスなのか、理由はいろいろあるんでしょうけど。だしだけでもダメ、と言う人もいて、そういう人から見るとベジタリアンにとっての肉に匹敵するぐらいの存在なのかもしれません。
でも、僕は大好きです。いくら嫌われていても、僕が好きだからいいんです。どんなに煮込んでも、最後まで形が崩れないでしょう? 周りにだしを出して、自分もまわりの味を吸い込んでうまくなる。小さく刻まれても、煮られても焼かれても揚げられてもちゃんと存在感がある。なんだか、「ビッ」としてかっこいいんですよ。
仲間のエンジニアに「TAKE−C」ってやつがいるんです。まぁ、本名がタケシなんですけど。気がついたら前後ひっくり返って「シータケちゃん」って呼ばれてて。20年ぐらいそうなので、今じゃ勘違いした後輩から「シイタケさん」って呼ばれてます。
※AERA 2018年10月29日号
Zeebra(ジブラ)/東京を代表するヒップホップ・アクティビスト。1997年のソロデビューからトップとしてシーンを牽引し続ける行動力は他に類を見ない存在で、ジャンルや世代を超えて多くの支持を得ている。

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