龍馬暗殺の黒幕にあの薩摩の大物が浮上 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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龍馬暗殺の黒幕にあの薩摩の大物が浮上

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野村昌二AERA#歴史
黒幕といわれる西郷隆盛。西郷は、清濁併せのむ人物では決してなく、陰謀をたくらみ悪にも手を染めていたという (c)朝日新聞社

黒幕といわれる西郷隆盛。西郷は、清濁併せのむ人物では決してなく、陰謀をたくらみ悪にも手を染めていたという (c)朝日新聞社

龍馬暗殺現場となった近江屋跡(京都市中京区)。今は大手回転ずしチェーンとなっていて、石碑が立つ(編集部・野村昌二)

龍馬暗殺現場となった近江屋跡(京都市中京区)。今は大手回転ずしチェーンとなっていて、石碑が立つ(編集部・野村昌二)

 そんな本郷教授が龍馬暗殺犯人の可能性として考えるのが、斎藤一。新選組で三番隊組長を務めた屈指の剣客だ。

「龍馬の殺され方から見て犯人は左利きだったという状況証拠がある。当時の武士は子どもの時から右利きに矯正されるので、左利きはめったにいない。斎藤一だけ『左片手一本突き』が得意技で、左利きだったのではと言われています」

 だが、斎藤一には動機がない。そこで黒幕として西郷隆盛が浮上するのだという。本郷教授の見立てはこうだ。

 (1)西郷隆盛は武力で幕府を倒し、新政権でイニシアチブをとりたかった。(2)しかし龍馬は幕府を平和的に倒して政権を朝廷に返すことを考えた。(3)西郷は龍馬が有能なことを知っているだけに邪魔になった──。

 さらに薩摩藩は、新選組から分裂した勤皇攘夷派の「御陵衛士(ごりょうえじ)」という組織を支援し、斎藤一はそこに所属していた。

「西郷さんが直接命令を下すことはなかったにしても、最終責任者は薩摩を仕切っていた西郷さん。そう考えるのが、もっともしっくりきます」(本郷教授)

 この「仮説」を、龍馬はどんな思いで聞いているか。

(編集部・野村昌二)

AERA 2017年6月12日号


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