過激なダイエットが招く悲劇 心身に大きすぎる「ダメージ」 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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過激なダイエットが招く悲劇 心身に大きすぎる「ダメージ」

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摂食障害を患うAさんのなぐり書き。専門医の治療を受けているが、5年も苦しんでいる(撮影/写真部・岸本絢)

摂食障害を患うAさんのなぐり書き。専門医の治療を受けているが、5年も苦しんでいる(撮影/写真部・岸本絢)

 むちゃな食事のあとはひどく落ち込み、指を口に突っ込んで吐くようになる。このとき、摂食障害のステージは拒食から「過食」に移っていた。

「ダイエットが原因で、こんな病気と何年も闘うなんて思ってもみなかった。もう同じ思いをしてほしくないんです、誰にも」

 病気につながるほど肥満の人は、やせたほうがいい。でも、ゴールのない「やせ競争」は、ときに悲劇を招く。

「日本ではやせすぎが危険だという知識が乏しい」

 日本摂食障害治療研究所の山岡昌之所長は、そう嘆く。

 やせすぎが女性としての健康に大きなダメージを与えると指摘するのは、産婦人科医の福岡秀興(ひでおき)・早稲田大学教授だ。

「食べ物を制限し、急激にやせるというのはものすごいストレス。体を守るため、まず犠牲になるのは卵巣の機能です。若くして無月経となり、病気につながるケースも多い。ダイエットは、生理不順がないか注意しながら行うべきです」

 最近では、妊婦の栄養不足が出生体重の低下をまねき、小さく生まれた子の生活習慣病リスクが高まることもわかってきたという。福岡教授は強調する。

「やせすぎの若い女性をどれほど減らせるかが、日本が将来、病気大国になるかどうかの境目です」

AERA 2015年7月20日号より抜粋


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