性被害者の口封じはさせない 「セカンドレイプに法的措置」という伊藤詩織さんの思いとは (2/4) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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性被害者の口封じはさせない 「セカンドレイプに法的措置」という伊藤詩織さんの思いとは

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緒方麦、池田正史、多田敏男週刊朝日
会見する伊藤詩織さん=東京都千代田区の日本外国特派員協会、撮影・多田敏男

会見する伊藤詩織さん=東京都千代田区の日本外国特派員協会、撮影・多田敏男

会見終了後に報道陣の囲み取材に応じる伊藤詩織さん=東京都千代田区の日本外国特派員協会、撮影・多田敏男

会見終了後に報道陣の囲み取材に応じる伊藤詩織さん=東京都千代田区の日本外国特派員協会、撮影・多田敏男

山口敬之さんの会見にジャーナリストとして参加した伊藤詩織さん=東京都千代田区の日本外国特派員協会、撮影・多田敏男

山口敬之さんの会見にジャーナリストとして参加した伊藤詩織さん=東京都千代田区の日本外国特派員協会、撮影・多田敏男

誰もが加害者、被害者、傍観者にならないための「#WeToo」を呼びかける伊藤詩織さん (c)朝日新聞社

誰もが加害者、被害者、傍観者にならないための「#WeToo」を呼びかける伊藤詩織さん (c)朝日新聞社

【質疑応答】
――性被害を受けた人として、これからどう変わらなければいけないと思いますか。

 事件が発生して5日後に警察に行きました。そこで衝撃的な経験をしました。まず警察官に報告したら、「調べるのは無理です。こういうことはよく起きるから諦めなさい」などと言われました。私は諦めずに、きちんと調査してくださいと訴えました。ホテルの防犯カメラの映像を見れば証拠があるはずだとも指摘しました。

 その後警察官が、映像で見る限り犯罪が起きている可能性があると認めてくれたが、それでも逮捕や起訴はしてくれなかった。日本の検察は、性犯罪のように立証が難しい事件は、できるだけ扱わないようにしている。

 2017年の時点で日本の女性警察官の割合はわずか7%でした。これは大きな問題です。性犯罪が起きたときの被害者のケアについて、警察への働きかけが必要です。私は女性の警察官に話したいと求めて、2時間ぐらい説明をしましたが、「実は交通が担当なので男性の警察官に話してください」と言われました。その後、3人の男性警察官に再び説明させられました。人間と同じ大きさの人形を渡されて、何が起きたかを、3人の前で再現するように言われました。これは私に対して大きなトラウマを与えました。

 私はいろんな性被害者の話を聞いて、「こういうことをさせられるから警察には行かない」と思っている人がいることを知りました。警察に行くと、もう一度現場に行かなければならない。被害者だったら絶対に現場には行きたくないです。それから警察官から何時間も質問を繰り返され、うそをついていないかを調べられる。性被害者の5%程度しか警察に行かないというデータもあります。やはり、警察も改善してもらわないといけません。

――カミングアウトされてから、セカンドレイプのような言説が多かったと思います。東京高裁でも勝訴した場合、そういうセカンドレイプのような表現をしてきた人たちを訴える可能性はありますか。

 民事での区切りがついたので、次にはこういった攻撃についての法的措置を考えています。というのは、そういった措置を行わなければどんどん続いてしまう。一番心苦しいのは、私に対するコメントを見て、他のサバイバー(性暴力から生き抜く人たち)の人たちが、「やっぱり自分が話したら同じように攻撃されるんじゃないか」と思うことです。サバイバーたちにとって否定的な声をウェブに残してしまうこと自体が、いろんな人を沈黙させてしまう理由になると思うので、それは法的措置をとりたいと考えています。


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