話は大学生のゴルフに移ります。団体戦の全国大会である「信夫(しのぶ)杯」で11月1日、僕の母校である日大は惜しくも男女同時優勝を逃しました。まず女子が優勝を決めたんですけど、男子が東北福祉大とギリギリの勝負になって。5人が出て、上位4人の合計スコアで競うんですが、それが並んでしまってね。5人目のスコアを加えて、東北福祉大が2年連続15度目の優勝となりました。

 男子は73年から日大が25連覇して、そのあと東北福祉大の9連覇があってね。でもいまは大阪学院大も強いし、いい選手がいろんな大学にバラけてきてるんでしょうね。

 信夫杯といえば、僕らのころはもう日大の全盛期でしたからね。4年間絶対に信夫杯の優勝旗はほかの大学には触らせないという強い思いがありましたね。

 とくに信夫杯は時期的にも一年の締めみたいな形で、非常に気合が入りました。僕ら日大にとっては、圧倒的な強さを見せるための場所でした。2年生のときは2位の近畿大学に21打差をつけて勝ってますね。いま思えば、竹田昭夫(てるお)監督への恩返しっていう気持ちだけでやってたなあ。

週刊朝日  2019年11月22日号

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丸山茂樹

丸山茂樹

丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。

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