しかし脂肪が体につきすぎていると、細胞も肝臓もインスリンのセールスを無視するようになり、血中の糖は減らなくなってしまう。だから太りすぎないようにすることも大切なのだ。

 まずは工藤医師作成の「食行動質問票」(下記)をチェックし、自分のいまの食生活のクセを把握しておこう。

■自分の食生活の特徴を把握しよう!
【食行動質問票】
下記の質問に当てはまる1から4の数字を選んでください。「4の項目が多いカテゴリーが、あなたがやせない主な原因です」(工藤医師)
1.そんなことはない、2.そうかもしれない、3.どちらかというとそうだ、4.そうだ

【体質や体重に関する考え方】
○食べてすぐ横になるのが太る原因だと思う
○水を飲んでも太るほうだ
○それほど食べていないのにやせない
○太るのは運動不足のせいだ
○他人よりも太りやすい体質だと思う

【食動機】
料理が余るともったいないので食べてしまう
○他人が食べているとつられて食べてしまう
○外食や出前をとるときは多めに注文してしまう
○スーパーでおいしそうなものがあると、予定外でもつい買ってしまう
○お付き合いで食べることが多い

【代理摂食】
○冷蔵庫に食べ物が少ないと落ち着かない
○イライラしたり心配事があるとつい食べてしまう
○なにもしていないと、ついなにかを食べてしまう

【空腹・満腹感覚】
○たくさん食べてしまってから、後悔する
○空腹になるとイライラする
○空腹を感じると眠れない
○食前には、おなかが空いていないことが多い

【食べ方】
○早食いである
○人から「よく食べるね」といわれる

【食事内容】
○菓子パンをよく食べる
○油っこいものが好きだ

【食生活の規則性】
○夜食をとることが多い
○間食が多い
○夕食をとるのが遅い
○朝食をとらない
出典・『リバウンドしない血糖値の下げ方』(工藤孝文・著/笠倉出版社)

「自分では無意識のうちにやっていることも多々あるものです。このような質問票で客観的に、自分の食生活の特徴をとらえておくことが大切です」

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