

10月8日に死去した大横綱、輪島大士さん(享年70)。横綱、北の湖とともに「輪湖時代」を築いたが、現役時代、輪島さんは元貴乃花親方(花田光司氏)の父で元大関の初代貴ノ花(故二子山親方、享年55)と親しく、毎晩のように飲み歩く仲だったという。
「初代貴ノ花とは、オレが日大の相撲部時代から親しかった。貴ノ花と藤田紀子さんとのキューピッド役はオレなんだ。最初のデートも同席し、メシもオレのおごりだよ。いつしか2人が付き合いだして本当に結婚しちゃった。だから、よく貴ノ花の家に遊びに行って、ただ飯、ただ酒だったよ」と笑って思い出を語っていた輪島さん。
輪島さんは若貴兄弟が幼いころ、稽古をつけた思い出も記者に明かしていた。
「貴乃花も若乃花も子供のころからよく知っているよ。まだ2人が幼稚園に行くくらいだったかな。自宅に行って『ぶつかってこい』って稽古をつけてやったんだ。どっちも相撲取りになれば、大物だ、さすがに血筋、センスがあると思った」
相撲界を去ってからも、テレビで相撲中継は欠かさず見ていた。輪島さんの後援者によれば、大親友の貴ノ花の息子、若乃花や貴乃花の取組が終わると、電話してきて解説したという。
1995年九州場所で兄の若乃花、96年初場所では同門の貴ノ浪が優勝し、2場所連続で貴乃花は賜杯を逃した。しかし、輪島さんは後援者にこう語っていた。